以下の文章は、
「ふだん着」に投稿する原稿です。
ごく最近、というわけではありませんが、「着物でシャンソン」が流行っています。別になんということはない、着物を着てシャンソンを歌う、というだけなのですが、私の中では実にこれがトレンドなのです。
(ちなみに私のシャンソン歴は、プロとなって29年、教えて24年)
ことの発端は、去年のディナーショー。一部で浴衣を着て歌ったのが始まりでした。浴衣を着たのは、特別な意味はなく、真夏のディナーショーでしたので・・・
奇をてらって、今若い子の間で流行っている、花魁風の着方をしたのですが、着物が大好きな生徒のひとりからクレームが・・・
「先生にはちゃんとした着物の着方を学んでほしい」と、ディナーショーが終わってから、たくさんの着物セットと本、それに着物を入れる桐の箱四つをいただいたのです。
本人は、断捨離とのこと。礼には及ばん、そうです。
そんなに着物が好き、というわけではなかった私なのですが、まだ躾もとってない高価な着物の数々を前に、先ずは自分自身の断捨離を決意。桐の箱4つをどうにか自分の部屋に入れました。
次に着物の着付けの免除を持つ友人に、着物の着方を教えてもらうことを依頼。同時にいっしょに習ってくれる、着付け教室の部屋を提供してくれる仲間を探し出し、去年の11月より自分でこれらの着物を着れるようになるべく、勉強を開始したのでした。
そうこうしているうちに、母が持たせてくれた、私自身の着物があったことを思い出し、二階の娘の部屋を探していたら、懐かしい着物が出てきました。この春嫁ぐ娘が、七五三の時に着た着物が・・・母が買ってくれた、20歳まで着れるという紫の着物で、小さい娘に着せるべく三段の上げをしたものです。それに赤い被布コート。小さな足に草履を履いて、懸命に歩いた、幼く可愛かった娘を思い出しました。
そして、その時私が着た、小紋が出てきました。
これや、これを十二月のライブで着よう、と思い立ち、一部のプログラムもすべてこれに合わせて、娘の嫁入りの内容に変えました。
シャンソンのメドレーを歌ったあとは、四人の子どもを育てることに懸命だった、三十代を思い出し、イブ・ディテイユが歌った「子どもを抱いて」、嫁ぐ娘の心境というよりは、海外で結婚する娘のことを想って心配してくれた、私の母のことを想って、山口百恵さんの「秋桜」を・・・
また嫁いでいく娘は大丈夫、それよりも働きつづけたあなたのことが心配よ、と夫婦の愛を歌うシャンソンの「永遠の絆」、そして最後は、本当に私の人生は、歌と子育ての両立の日々だったなぁ~と昔を回顧して、「考える暇もなく」というシャンソンを歌わせていただきました。
着物で歌う、というのはあまり慣れてないので、やはり心がウキウキしてしまい、気が散るというのが正直な心境ですが、今では着物にすっかりはまってしまった、私を発見します。
すでに、今年の夏のディナーショー(八月二十六日/奈良ロイヤルホテル)で着る着物は決まっており、その生徒がくれた反物の中から選んで、縫っていただいているところです。
これで今回は、着物のクレームは出ないはず(笑)
今年のお正月休みは、もらった着物と習ったばかりの半巾帯びで、一人ファッションショーをして、大満足。でもやはりお太鼓が結べないとあかん、と思い直し、ユーチューブで何回も復讐し直し、とうとう一人でお太鼓を結べるようになりましたぁ~ とても嬉しくて、その写真をブログでも紹介。友人の先生にも送って、褒めてもらいました(笑)
着付けも雑で、まだまだ。帯や帯び上げ、帯締めなどの色合わせは、まだまだ、まだまだなのですが、着物で外出、着物でレッスンを目指し、今年もまた、夢見るゆこり~なで、頑張りま~す!
ゆこり~な